『AERA』2019年 7/29 増大号

2019年 7月22日発売

エアギターでブラピ登場!…MIYAVIが語るアンジー&ブラピの思い出https://dot.asahi.com/aera/2019072200089.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=social

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ロックスターのイメージと裏腹に、朝は5時に起き、ストレッチ、瞑想、朝食はスムージーというシンプルな生活を送るというMIYAVIさんがAERAに登場。現在の活動にかける想いを聞いた。


 パソコン1台あれば音楽が作れる時代。ギターヒーローの時代は遠くなった。

 そんな時代に、ギターへの固定観念を打ち破るパーカッシブな「スラップ奏法」を携え、鮮やかに登場したのがMIYAVIだ。185センチの長身から繰り出されるアグレッシブなギタープレイで「サムライギタリスト」と呼ばれ、7回もの世界ツアーを成功させている。

「サッカー選手という夢に挫折した自分を救ってくれたギターを通じて、三味線のような日本の楽器が持つ文化のエッセンスを表現したいと思って、スラップ奏法を始めました。空手や居合、相撲もそうですが、グルーブではなく一瞬の衝突にかける熱量に関しては、日本は世界にひけをとらないと思う。そういった間や衝動をギタリストとしてどう表現していくかが大きなテーマなんです」

 しかし、このギターヒーロー、ギターを弾いているだけではない。俳優、モデル、そして日本人初のUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使という顔も持つ。俳優デビューのきっかけは、アンジェリーナ・ジョリー。YouTubeでMIYAVIの演奏動画を見た彼女が監督作に出演オファーした。都内のホテルに彼女を訪ねると、部屋に入ったとたんにブラッド・ピットがMIYAVIの曲、「WHAT’S MY NAME?」をエアギターで歌いながら現れたという。UNHCRの活動に関わるようになったのも、特使であるジョリーとの交流からだった。

「スピーチを聞かない人も音楽は聴いてくれる。音楽を通じて架け橋になることができると強く信じています。水色のキャップを被って難民キャンプに行くなんて、ギターを始めた当初は思いもしなかったですが、こういう活動をかっこよく続けることが新しい時代のロックスターの役割だと思っています」(文中敬称略)

(編集部・小柳暁子)
AERA 2019年7月29日号

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